定年になった時から身体が動かなくなっても何か楽しみながらできることを見つけたいと文芸的なものをを考えて、俳句や川柳を考えていました。 俳句は森村誠一氏の提唱されている写真俳句というのを見つけました。 しかし写真は家の中で寝っころがって撮れる物は少なくて身体が動かなくなってからは無理だなと考えていました。 川柳なら新聞記事やTVニュースを見て世相の中からとか家庭生活のなかから材料を見つけ出して創作することができるのではないかと考えて幾つか川柳の本を読んで見つけたのが時実新子という川柳作家です。川柳界の与謝野晶子と言われている人です。笑い、風刺、時事が川柳なのだと思っていたのがこの人の川柳を詠んでひっくり返されてしまいました。 川柳のような短い中に劇的世界を描くことができ見事にそれをしている人がいたのです。 私のような者にはとても無理だと知りました。読むだけにして又別なものをさがさなくては。 **************************************************
1987年発表の句集「有夫恋」から 流れつつ美しい日がまれにある 君は日の子われは月の子かおあげよ 姉妹で母をそそりし海が見え 明日逢える人の如くに別れたし 入っています入っていますこの世です 何だ何だと大きな月が昇りくる
ガム幾万吐き捨てられて沖縄よ ののしりの果ての身重ね 昼の闇
女たり乳房に風をはらむとき この家の子を生み柱光らせて 倖せを言われ言訳せずにおき | |||||||||||||||||||||||
まだまだ作品を紹介したいのですが時実新子の川柳大学というホームページがありますのでそちらをご覧ください。 | |||||||||||||||||||||||
新子の川柳大学 |
2011年11月20日日曜日
時実新子を読む 「川柳界の与謝野晶子」
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿